なつい式湿潤療法®
なつい式湿潤療法®
なつい式湿潤療法®は夏井睦医師が長年実践してきた創傷の治療方法です。2018年12月14日に商標登録が認められました。以下の4つを条件としています。当院では外傷ややけどをなつい式湿潤療法で治療します。
当院では以上の4点の治療の原則を厳守して治療いたします。
これらは正しいでしょうか。今までの医療現場ではいずれも正しいとされていました。傷は消毒してガーゼをあてて治癒を待つものでした。濡れたら化膿するので入浴やシャワーは控えるか、傷が濡れないようにビニールなどで覆ってシャワーに入るものでした。でも、いずれも間違っています。この通りにすると、傷の治りは遅れます。
傷や火傷は皮膚の損傷です。毛穴や汗管の表皮や傷の周辺の健康な表皮から表皮細胞が周辺に広がり、表皮が再生されて傷は治癒します。このとき創部から細胞成長因子が分泌されて組織を再生させるための細胞を呼び寄せます。成長因子は創部から分泌される浸出液、いわゆるジュクジュクとした分泌物の中に含まれています。呼び寄せられた細胞が増殖して表皮を形成していきます。
一方で創部が乾燥すると、むき出しになった真皮や毛穴や汗管は死んでしまいます。成長因子が含まれた浸出液が乾燥してしまうと細胞を呼び込むことができなくなります。加えて細胞は乾燥してしまうと死んでしまうので、新しい表皮は形成されません。ゆえに傷の治癒は進まないことになります。消毒薬や界面活性剤を含む外用剤は細胞の表面の細胞膜を破壊する細胞障害性があります。細胞が消毒薬や外用剤で死んでしまうと創傷治癒は遅れることになります。
皮膚が再生するために理想的な環境は、浸出液が程よく保たれ、創部周辺の組織が乾燥せずに生きていて、そこから細胞が創部に呼び寄せられた状態です。浸出液の成長因子によって細胞は増殖し新しい皮膚を再生していきます。この浸出液が保たれた湿潤な環境を維持することで傷が治癒します。この理想的な環境を維持するために創面を乾燥させない被覆材で覆います。
創部に異物や壊死組織、血流が届かず体液が貯留するスペースがあると、感染の原因となります。感染の予防には異物や壊死組織を除去し、血流の届かないスペースは解放する必要があります。
かさぶたは乾燥によって死んだ表皮と真皮のミイラのようなものです。死んだ細胞からは新しい細胞は生まれては来ません。おそらく誰しもかさぶたをめくってみたことがあると思います。かさぶたの下は浸出液がでている状態で、しばらくすると改めてかさぶたに覆われるようになったのではないでしょうか。かさぶたの下で湿潤な環境が保たれると、皮膚は再生することになります。治るまでかさぶたをめくるのを我慢すれば、傷が治らなくはないということになります。
ただ問題は、かさぶたは死んだ組織ですので、そこが感染の原因となりえます。感染の原因となりえるかさぶたは除去し、被覆材で湿潤環境を保つ方がスムーズに傷は治癒します。上記の内容は夏井睦医師のホームページ「新しい創傷治療」から抜粋し、非常に簡略化して記載しております。より正確で詳細な内容を知りたい方はぜひ上記ホームページをご覧ください。治療例もたくさん紹介されております。
当院ではなつい式湿潤療法で外傷や火傷を治療いたします。なつい式湿潤療法は創傷治癒のメカニズムが最大限生かせる創環境を作ることで、痛みがなくスムーズに治癒が進みます。治癒のあとも、従来の治療に比べて傷跡は目立ちにくくなります。また入浴も可能です。むしろ創部は定期的にお湯で洗浄することが望ましいです。傷が治るまでのケアについてもご説明します。新しい治療だからと心配されずにご来院ください。
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